社会を明るくする運動
山口県推進委員会の取組
第70回“社会を明るくする運動”山口県推進委員会
(事務局 山口保護観察所)
事例の概要
1.“社会を明るくする運動”とは
 “社会を明るくする運動”は、全ての国民が、犯罪や非行の防止と犯罪や非行をした人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会を築くための全国的な運動です。令和2年度に第70回を迎えました。
 犯罪や非行が生まれるのは地域社会であり、また、罪を償い、更生を果たす場も地域社会です。犯罪や非行をした人が立ち直るためには、国の機関が就労・住居確保支援など再犯の防止に向けた各種施策を進めていくことはもちろんのこと、彼らの立ち直りへの意欲を認め、見守り、支えていく環境づくり、すなわち地域のチカラが欠かせません。
 「宣言:犯罪に戻らない・戻さない」(平成26年12月犯罪対策閣僚会議決定)や「再犯防止推進計画」(平成29年12月閣議決定)、「山口県再犯防止推進計画」(平成31年3月策定)において本運動の一層の推進が述べられているとおり、これまで以上に本運動を力強く推進し、犯罪や非行のない明るい社会づくりのために、地域社会に根ざし、広く地域住民の理解と協力を得られるような活動を全国各地で展開していきます。
2.第70回“社会を明るくする運動”山口県推進委員会の取組
(1)山口県推進委員会について
 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、令和2年5月19日山口県庁において開催を予定していた第70回“社会を明るくする運動”山口県推進委員会を中止し、山口県実施要綱及び取組等について書面表決を行いました。

<第70回の目標>
(目標1)犯罪や非行を防止し、安全で安心して暮らすことのできる明るい地域社会を築くこと
(目標2)犯罪や非行をした人が再び犯罪や非行をしないように、その立ち直りを支えること
   
この運動において力を入れて取り組むこと
  • 犯罪や非行をした人の立ち直りを支え、再犯を防止することの大切さや、更生保護の活動について広く知ってもらい、理解を深めてもらう取組
  • 保護司、更生保護女性会会員、BBS会員、協力雇用主等の更生保護ボランティアのなり手を増やすための取組
  • 犯罪や非行の防止や、犯罪や非行をした人の立ち直りには様々な協力の方法があることを示し、多くの人に支え手として加わってもらうための取組
  • 民間協力者と地方公共団体と国との連携を強化しつつ、犯罪や非行をした人が、仕事、住居、教育、保健医療、福祉サービスなどに関し必要な支援を受けやすくするためのネットワークをつくる取組
  • 犯罪や非行が起こらないよう、若い人たちの健やかな成長を期する取組


(2)その他の取組について
 令和2年7月18日に予定されていた、レノファ山口FCのホームゲームの開始前に、レノファ山口FCのマスコットキャラクターである「レノ丸」に一日保護観察所長に就任していただき、一日保護観察所長行事を行う予定でした。しかし、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため中止にしました。
 今回は“社会を明るくする運動”強調月間中の一斉街頭広報活動を中止し、レノファ山口FCとコラボした非接触型の広報活動を積極的に行いました。
 7月1日から同月末までの間、プロサッカーチーム「レノファ山口FC」の公式ホームページのPickup Newsの中で“社会を明るくする運動”の広報を行っています。
 また、同FCのツイッターでも“社会を明るくする運動”の広報を行っているほか、レノ丸、更生保護のマスコットキャラクターであるホゴちゃん、サラちゃんの3人が黄色い羽根を手に持ったポスターを作成しました。このポスターは、関係機関を通して様々な場所に掲示してもらい、山口県全域で“社会を明るくする運動”と再犯防止啓発月間の啓発を行いました。
取組事例一覧